SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)における床スリーブ入れ工事
こんにちは!
今回はSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)における、スリーブ入れ工事についてお話ししたいと思います。
僕自身、新築工事に携わる事が始めてだったので、復習も含めて紹介したいと思います。
まず、スリーブとはコンクリートの壁や床などに配管や配線が通る為の貫通孔の事を言います。スリーブには実際に通す配管であったりボイドと呼ばれる仮設材だったりする場合もあります。
ボイドは一見ダンボールの様に見えますが雨にも強くコンクリートが打設されても大丈夫です。
こういったスリーブを入れておく事で、コンクリートが打設された際にも、配管や配線を通す事が出来るようになります。
次に実際にスリーブを入れる工程、時期についてですが、これは建築工事と大きく関わってきます。
床はコンクリートが打設される前に型枠が組まれ、鉄筋が配筋されコンクリートが打設されます。壁は配筋された後にもう片方の型枠がされて打設となります。
こういった施工順序がある中で、設備のスリーブは、どういったタイミングで入るのかを説明します。
まず、床の場合の話をします。床の場合は、建築工事でスラブ型枠が敷かれた後に、設備スリーブを入れる位置に墨出しをします。
この墨出しの際には施工図の位置と径に気を付けて出すようにします。僕も何度も間違えて描き直ししました…笑
この位置を出す際の基準ですが、これは建築さんの方で、通り芯からの離れの距離を墨出しされておられると思うのでそれを基準にしてください。因みにこれを逃げ墨と皆さん読んでました。
こうして墨出しをした後に鉄筋屋さんが配筋をします。くれぐれもこの配筋のタイミングを逃さないように気をつけてください。先に墨出しをしておく事で、鉄筋屋さんもスリーブが来る事を認識して配筋を避けてくれます。
配筋がきたら実際にスリーブ入れをします。先程のボイドを使ってスリーブ入れをしました。
ボイドに上記の様な金物を付けて、
スラブ型枠に打ち付けれる様にします。ビスで打ち付けるのですが、写真の様な長めの物を用意してもらって打ち付けます。
こうする事で型枠上にボイドを取り付ける事が出来、スリーブ入れが完了致します。
コンクリート打設後、図面でスリーブを入れたところを確認し、表面のコンクリートを破る事で完了です。
僕自身初めてで分からない事だらけでしたので、もしこれからされる方の参考になればと思います。
また、もしこれよりも断然良いやり方やこの紹介したやり方の間違いなどございましたらご意見お待ちしております。
最後までご視聴いただきありがとうございました。